日常の飼育トラブル
愛犬のために毎日注意をしておくこと
★トラブルの早期発見 成犬も子犬も 病気は早期発見と早期治療が大切です。
★こまめなチェック 毎日良く愛犬を観察して 細部をチェックしましょう。

★チェックポイント

A いつもと変わらず活発に動き回っていますか?
B 目に生き生きとした表情がありますか?
C 食欲が旺盛ですか?
D 便が正常ですか? 軟便・血便になっていませんか?
E 嘔吐を何回もしていませんか?
これらの異常が見られたらスグに信頼できるお医者さんに行き 早めに治療してもいましょう。
早ければ早いほど治りは良いものです。


==下痢について==


もし便の状態が悪ければ、その便をビニール袋にとって検査してもらいましょう。

案外多いのが、腸内にいるコクシジュウム原虫です。 血液の混じった下痢便になります。

サルファ剤を数回飲ませれば治りますが、長期の観察により完治させましょう。

又、下痢にはキャンピロバクターやトリコモナス腸炎、ジアルジアによるものなど、さまざまな原因があります。

いずれにしろ適切な治療さえすればそれほど怖いものではありませんので

変だと思ったら スグに潜んでいる病原菌を特定してもらいましょう。


==皮膚病について==

犬の皮膚病でもっとも多いのが 寄生虫性皮膚病です。

ノミ、シラミ、ダニなどの寄生によって皮膚に異常がおこり、痒がったり、炎症をおこしたり、毛がぬけたりします。

これらの場合は薬浴や内服、薬の塗布などの併用で初期のうちなら早く治りますが

根気良く完治するまで努力することが大切です。

特にカアルス(毛包虫症)や耳疥癬(寄生虫性外字炎)などは毛が抜けて皮膚が赤くなり

こじらすと皮膚表面を破壊して毛が出てこなくなる場合もあります。

初期のうち適切な治療をすれば完治します。

治療薬の中には一般の犬には効果があっても、コリーやシェルティに使用すると死に至る

危険をはらんだものもあるので慎重に使用しなくてはなりません。

これら皮膚病の予防としては、日ごろの手入れをこまめにして清潔にしておくことです。

犬を洗う場合も体中心でなく、顔、口、耳、足先まで洗剤で汚れをきれいに取り除いて下さい。

毎日蒸しタオルで顔、耳、足、手を中心に、体の毛を拭きあげるのも、皮膚病予防に役立ちます。

1-2分でもかまわないので、試してみてください。


==日常の食べ物や生活環境について==

日本でもアメリカでも8-9歳頃癌で死亡する犬が増え、問題になっています。

口から体内に入るドッグフードにその原因があるとも言われています。

市販のドッグフードの中にはフードがカビたり、変質したりするのを防ぐために

科学保存料であるエソキギン、BHA、BHTなどを使用しているものもあり、それらは長年の体内蓄積により、癌、不具の子犬

肝臓障害、甲状腺障害、繁殖能力の低下などを発生させる疑いがあるとも言われています。

その為に治療費を30万〜40万、多い人では100万円をかけたと言われています。

ドッグフードを購入する際は、防カビと変質防止には自然から作られた薬品や食品を添加して作られたものを選びましょう。

袋にはっきりとそのような表示をされているものなら安心です。

私の犬舎では、輸入・国産を含め約100種類のフードが市販されていますが、7頭づつ、10グループの犬に6ヶ月間1種類づつ与え、

実験したところ、小便の中に血が混じってくる犬や、肝臓・腎臓等内臓疾患が生じる犬等、色々な結果が出てまいりました。

96種類のドッグフードは安全ではありませんので、これらの物は一切与えない事にしました。

残りの4種類のうち最高の1種類を選び、50%あるものを加えたものを与えています。

これにより医者通いをしない犬、長生きする犬、これらを満たす犬が私の犬舎の飼料として定着しております。

静岡新聞の海外短波UPIサンの報道によると、オーストラリアのデービッド・ゴードンさんの飼っていた犬が

粗食を貫き、32歳まで生きたそうです。

医食同源、食べ物によって寿命を縮めたり、若いうちから病気がちで絶えず医者にお世話になったりする事が

なくなりました。それには、58年という長い年月と実験による成果です。

日本ではテレビによると、犬の平均寿命14.4歳と言われております。

それを超える犬のために、私たちは食べ物についてはいろいろと努力しております。

犬はその家の家庭環境や、指導した食べ物でも家庭によりその量や種類が異なる為、最高の結果を出すという

ことは大変です。犬の寿命はデービッド・ゴードンさんのようにすべての環境が整ったため、偶然にも思わぬ

長寿になったことは、誠に幸運と言わざるを得ません。

先日のNHKテレビで80歳の寿命の人が90歳、90の寿命の人が100歳生きられる10年延命できる方法が

放送されました。私の犬ですでに、40年も前に実験し、この原理を分かっています。

大まかに申し上げますと、栄養失調にしてはいけませんが、犬に断食をさせ、極限まで痩せさせる事により生存因子

が活性化して、犬があらゆる病気を克服し、長寿をもたらす事が解かりました。

これらはNHKの場合は1日絶食をするか、25%のカロリー制限をし、飢餓状態にさせると、サーチュイン遺伝子が

活性化し、10年長生きをする事が解かりました。日本とアメリカの研究者が医学的に証明しております。

これらの結果を踏まえて、私は独特の方法でサーチュイン遺伝子を活性化する方法を試みております。

実際に種オスは精子が10数才でも元気で、メスの場合も10歳以上でも妊娠する結果を得ております。

300年前に書かれた貝原益軒の『養生訓』の医学書でも粗食と腹8分目が長寿の秘訣と説いております。

私の犬もこれに沿った飼育方法を行っており、成功しております。犬を長生きさせるには、私の指導の食事

内容以外に、先に述べたような、絶食又はカロリー制限などで犬を長生きさせることも可能です。ですから、

犬をやせさせるようにすることは、食べる食事の指導した内容以上に重要な事です。

皆様、愛犬のために大変ですが、いろいろな勉強をして長生きをさせましょう。

私も88歳まで元気にしておりますが、犬と同じような食事をしています。それ以上に大切なことは、

タバコを吸わないとか、暴飲暴食、多量のお酒は飲まない、また過激な運動はしないようにしております。

体を鍛えるということは一般的には良いといわれています。たしかに素晴らしい外見的には人間となりますが、

私はかえってそのことによって細胞分裂が早くなり、細胞はある回数のみ分裂が決まっておりますので、

早く細胞分裂することによって死滅し寿命を縮めると考えています。

皆様も、いろいろと自分が長寿をするためにしていることを犬にもしてみてはいかがでしょうか。