■新型シェルティについて 今から40年前の初期のシェルティは ① 無駄吠えが多くて近所迷惑する。 ② 神経質で絶えず怯えていので知らない人には なつかない。 ③ コリーの様な大きい犬に時々なることがある。 ④ 病気になりがちの遺伝子を持っている。 等々の欠点を持っていました。 |
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この様な一般的にペットとして、飼育されている犬は下の写真の様に目が大きくて、ちょっと見は可愛いい様に見えますが、 足は細く、体毛も少なくて貧弱に見える犬が多いです。 飼ってしまえば、愛情が湧いてきますが、新型のシェルティを見ると、その違いが分かります。 |
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【一般的なペットの例】(下の6枚の写真) | ||
私の繁殖している新型シェルティはベッカムや東山紀之や夏目雅子の様なアーモンド型の涼しげな目をしており、 とても頭脳明晰で賢い顔をしています。 性格は明るくフレンドリーで、誰にでもなつきます。 足は非常に太く、体も健康的でしっかりしており、毛量も驚く程あります。 骨格構成が良いのでキリリとした立ち姿をしています。 私の犬は40日から耳をしっかりセットをしてありますので、一般の犬の様にだらんとしただらしの無い耳とは違います。 |
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【新型シェルティの例】(下の4枚の写真) | ||
一般のシェルティと違い新型シェルティは足が太い事が特徴です | ||
上記の様な一般的なペットは悪い欠点を取り除かなければ、昔のスピッツの様な皆から嫌われる存在になり、 だんだん飼う人が少なくなり、結果的には消滅してしまうのではと懸念しておりました。 シェルティを飼う事は、喜びや癒しを求めているのに誠に残念に思います。 今でも40年前のそのままの犬をなんら改良することなくペットとして繁殖を重ね、現在に至っているブリーダーがいる ことは非常に残念です 今、一般家庭でペットとして飼われている犬の98%はその中のいくつかの欠点を持っている犬が見受けられます。 子犬の時はとても小さくて愛らしいシェルティですが、小さくて可愛いのは生後2ヶ月~4ヶ月の3ヶ月間だけで、 発育して1年経ったころには、その犬が本来持っているいくつかの欠点が現れて驚くものです。 例えば サイズが大きくなり過ぎたり、よく吠えて困ったり、病気がちで治療費が掛かったり、それはその犬の持っている遺伝子が 影響してくるということです。その時になって初めて将来の十数年をを考えずに購入した事を悔やみ失敗した事に 気づくようになってはなりません。 このような問題を起こさない為には、その仔犬の両親の性格、健康度、容姿など良く見定め その繁殖者が仔犬をどの様な理想を持って作ってきたか、血統がどうか その祖先が100十数年間どの様な繁殖理念で作られたものかを見定め確認する事がとても重要な事になります。 父親がチャンピオンだからた多分よいだろう・・・などという希望的な観測で購入しますと、思わぬ結果になりかねません。 18年間、犬と共に楽しく暮らすには、それなりの注意が必要です。 当犬舎は今年で53年になりますが、振り返ってみると初期のシェルティは、賢い一方神経質で吠えてばかりという 困った欠点を持っていました。またサイズもコリーの様な、時々大きなシェルティも生まれる傾向にありました。 私は「神経質で吠えてばかり」という欠点を改良し美しく、朗らかで、人間と会話できる賢い小型の新型シェルティ作りを 目指してあらゆる努力をしてきました。 その一つがアメリカへ数十回渡ったことです。というのも、アメリカは新型シェルティの本場だったからです。 そして、私はアメリカンケンネルクラブの会員だった事も幸いして積極的にアメリカの実情を調査し大変参考になる事を学び ました。 また、交流を通し理想のシェルティの資質をもった有名犬舎を訪問し犬達を数十頭も輸入して当犬舎繁殖の基礎犬として 入舎をしてきまいた。 幾多の繁殖を重ね、試行錯誤の結果、新型のシェルティを作ることが出きるようになりましたが、私にとって何より嬉しいのは 当犬舎シェルティを飼われた皆様から今まで自分が飼っていた犬と全然違うという驚きの声や、利口で吠えなくて、フレンドリー という最高の賛辞を頂く時です。 それから私は、シオン会の大勢の友人を得てその友人達が、私の繁殖犬をドックショーに出し全国各地で 優勝を成し得たという喜びの連絡の声を多数聞くときです。 数多くの優勝(日本一を23回獲得・チャンピオン獲得数百数十回)を頂いた事も私の喜びとしている所です。 それは日本にとどまることなく、私が学んだアメリカでも数多くの受賞を与えられる様になりました。 その理由は先に述べた欠点を取り除いて、理想のシェルティを目指してブリードしてきた結果ではと思っております。 それでも、夢はさらに上を望みそれ以上の理想のシェルティ作りにあり、私が健康でいる限り夢を追って所存ですので 今後とも期待にたがわず良い犬を作って行きますので、どうぞ宜しくお願い致します。 ■ペットと展覧会の目 本来ペットというのは私たちの心を癒してくれる良き友となってくれるものなのです。 その犬が優れていれば優れているほど癒しは増幅され、私たちは満たされます。 そして、優れた犬をつくるという目的がどれだけ成されたかを認定するのが展覧会という舞台なのです。 単に優劣がついて、嬉しいとか楽しいという試合やゲームのようなものではありません。 私は、展覧会は「良い家庭犬をつくった時の成果を認めてもらうため」にあるのだと思っています。 展覧会というのは一部のマニアたちのものではなく、素晴らしいペットとの暮らしを 楽しむ 一般の人々のためにあるものだということをぜひ沢山の方にわかっていただけたらと思います。 ■犬によって人生が変わってく 「ドッグショーには興味ないので、そんなに素晴らしいシェルティでなくても・・」という人がいますが 私の犬を一般の方がショーに出す必要はまったくないと思います。 ただ、これから何年もあなたと一緒に暮らす犬が、「おとなしくて、賢く、明るく、健康で、美しく」 もしショーに出しても負けないだけの良さをもっていたなら、犬たちとの生活はただのペットを飼うより何十倍も楽しく あなたの寿命はきっと天から授かった年齢より10歳も長生きすることとなるでしょう。 これは旧型シェルティと新型シェルティの両方を飼われた経験のある方がつくづく述懐される言葉です。 新型シェルティは、皆さんを心から驚嘆させるほど、素晴らしい素質を持っております。 シェルティも進化し続けます 命をかけて1000分の1秒を争うF1の自動車レースも 一般の市販車の性能を向上するのにとても役に立っています。 そしてそのような競争がなされなかったら車の進化はとても遅いものとなってしまうでしょう。 私が思うに、新型シェルティと一般のペットとの間にはベンツと軽自動車ほどの差があるのです。 F1で優勝するような気持ちでシェルティの改良に取り組んでいます。 ですから、シェルティとの20年近い暮らしを更に豊かにするために「シェルティならなんでもよい」という安易な考えを持たずに よりよく進化したシェルティと共に生活をするように心がけると良いでしょう。 ①スタンダード重視の評価 いかなる場合も個人的好みでシェルティを評価しないように心掛けましょう。 自分の好みは一切捨て、シェトランド・シープドッグ種のスタンダードを常に念頭において、自分の好みよりもスタンダード そのものを重視した観察力で評価をすべきです。 又、スタンダードに記載されていない、個人的な見方で評価を行なうことも控えるべきです。
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