命名「イチロー」


先日、生まれたシェルティの子犬に「イチロー」という名をつけました。

大リーグで活躍の「イチロー」にあやかって

皆さんの喜びと希望をもたらしてくれるシェルティになってもらいたいという願いからです。

「イチロー」は父親、又、歌の女王であった美空ひばりさんは母親のそれぞれ英才教育などの努力があって

名だたる人間を作り上げたのです。

シェルティにおいても同じで、生後1ヶ月から4ヶ月までの間の飼い主の接し方でこんなに違うかと思うくらい

成長してからの差が出てきます。

皆さんも15年以上続く犬との生活を、充実した、より楽しいものにするため少しだけ努力してみましょう。


★未知との遭遇★


英才教育というのは幼い時期を逃したらアウトです。

シェルティの場合、生後1ヶ月から4ヶ月までの間に基本となる性格をつくってしまわなければなりません。

その短い期間中に、あなたの子犬が生まれてから出会う数々の経験をいかにスムーズに乗り切れるかが

素晴らしい将来を決めるポイントとなります。

とはいえ、人間のスターが経てきた大変な努力や、長い時間を必要とするわけではありません。

その子犬が未知との遭遇をする時のみ、飼い主が少し気を使い、わずかな手間をかければいいことなのです。

私の場合は、生後1ヶ月頃から、居間にサークルを置いて子犬と共同生活をします。

そして50インチの大画面のテレビをつけて、「GP1のオートバイレース」や「アクション映画」を大音響交えて見せます。

異音や動くものに早く慣らすためです。

このようなステップを踏まずに、3ヶ月たったからといっていきなり屋外に連れ出して

配達員のオートバイの音や、学校帰りの小学生の甲高い声などに出合わせてはいけません。

最初に会ったものに警戒心や恐怖感を持たせると生涯忘れることなく、以後とても苦労します。

何といっても初体験はクリスタルガラスのようにナーバスですから慎重に子犬の気持ちになって接して下さい。


★空腹は神様をつくる★


子犬が外に出てさまざまな事を学ぶ前に教えておかなければならない事があと1つあります。

それは、常にシェルティをを空腹の状態にしておく事と

犬が大好物のレバー(豚の肝臓を非常においしくベリーレアにボイルし、さらに保存がきくように冷凍したものを、シルバーシオンで販売しております。冷凍したもの、 1kg、1,200円。保冷ボックス料、荷造り料含む。ちなみに、スーパーでは生のブタの肝臓は1kg1,000円です。煮沸すると、25%量が減りますから、冷凍も含めると非常に安いです。)をしつけの時の ご褒美に与えるという事です。


栄養失調にしてはいけませんが、かわいそうだからといって常におなかいっぱいにフードを食べさせるのはよくありません。

食べ物に興味をもっているような状態がいいのです。

子犬から見ると、飼い主はご褒美のレバーをくれる有難い存在で神様と思うようになるのです。

あなたから離れず、あなたの手の中にあるレバーに絶えず集中している・・・このように洗脳してから子犬を外へ出すのです。

ダンプカーが来たら、100M手前のところで
抱き上げてレバーを与えます。

ダンプが行き過ぎたら、子犬を地面に置いて遊びます。

小学生の子供が来ても同じようにして少しずつ慣らすようにします。

外に出ればレバーが食べられて、遊んでもらえるので色々な事が気にならなくなります。


明るく、賢く、元気な犬をつくるコツはやはりこの方法が一番良いように思えます。

だまされたと思ってもかまいませんから、一度レバーでの躾を試してみて下さい。

レバーの量は成犬であっても、一日に3センチ四方程度のかたまりです。


些細な事だと思われるでしょうが、失敗に失敗を重ねてたどり着いた53年間の結果の一つがこれです。

シェルティは、本来考える事の得意な、才能にあふれた犬種ですから

飼い主であるあなたのやり方次第では幸せをもたらす「イチロー」になれる日も夢ではありません。がんばってみましょう。